BCC 5.5+BCC DeveloperによるフリーのC/C++開発環境

これからお世話になるヤツです

ここでは、Borland C++ Compiler 5.5(略称BCC)、Borland Turbo Debugger 5.5(© Borland®)と、それを利用したフリーの簡易開発環境 BCC Developerの導入と、簡単な使用法について解説します。

対象とする人は、

などです。
すでにVisual C++やBorland C++ Builder、その他の開発環境を持っている人にはあまり意味のないページです。
また、Eclipseを導入していて、使いこなせている人はCDTの導入にチャレンジしてみることをオススメします(あっちの方が多機能です。設定は結構骨が折れますが)。
他に、フリーの開発環境としては、MinGWを使ったMingw Developer Studio、Wide Studio、各種コンパイラに対応したCPadなどがあります。
興味のある人&BCC Devに満足できない人はいろいろ試してみるといいかもしれません。

最新情報:

去る2003年の10月ごろ、これからインストールの方法を解説するよりもはるかに高機能なフリーの開発環境が発表されました。
その名もC++BuilderX。もちろんリンク先を見てもらえば分かるとおり、本家本元のBorland社が配布元です。
面倒なインストール作業も以下の解説の手順に比べれば格段に少なく、巷で大人気のVisual C++とほとんど変わらない機能がついている(らしいですが、たぶん本当)ので、ぜひオススメします。
インストール等の指南ページは少ないですが、とりあえずひとつだけ。現在(2005/02/12)はバッチリ日本語版がありますので、英語苦手って人も大丈夫でしょう。

Borland C++ Compiler 5.5とBorland Turbo Debugger 5.5のインストール

さて、ずいぶんと前説が長くなってしまったので、サクサク行きましょう。
まずは、プログラム作成の要、コンパイラをダウンロードしましょう。
下のリンクからBorland社のページへ飛んで、step1〜3にしたがって、ファイルをダウンロードしてください。

Borland C++ Compiler 5.5 無償ダウンロードサービス

無償、タダ、という響きは何度聞いても心に染みますね。
さて、ダウンロードが済んだら、保存されたEXEファイルをポチポチとダブルクリックしてください。

ポチポチ

出てきたウィンドウの「同意する」「完了」を押せば、なにもしなくても自動的にc:\borland\bcc55のフォルダにコンパイラがインストールされているはずです。

押すだけです

はい、では次にデバッグ作業で役に立つデバッガーを入れましょう。
先ほどと同様に、下のリンク先のページの説明に沿って、ダウンロードしてください。
ただし、ダウンロードしただけでは使えないので、必ず「使用者登録」をしてください。
この使用者登録で書いたメールアドレスに、インストールに必要なパスワードが届きます。ちゃんと届くメールアドレスを入力するようにしましょう。

Turbo Debugger 5.5 無償ダウンロードサービス

先ほどと全く同じように、ダウンロードしたファイルをダブルクリックすると、「パスワードを入力してくれ」というウィンドウが出てきますので、Borlandから届いたメールに書いてあるパスワードを入力してインストールを続けてください。

パスワードが間違っていると次へ進めません

そうするとやっぱり「同意する」「完了」で先ほどと同じところにデバッガーがインストールされます。
これでひとまずは完了です。

setbccを使って簡単設定

上の章でコンパイラとデバッガーを入れたわけですが、これだけではまだ使えません。
まだ、

という二つの面倒な作業があります。ここでは、これらの作業を代わりに行ってくれるsetbccというソフトを使って、設定を済ませてしまいましょう。
setbccは下のリンク先からダウンロードできます。

setbccのダウンロード(Vectorのページ)

保存したファイルをポチポチとダブルクリックすると解凍先を聞かれるので、わかりやすいフォルダに解凍してください(どこでもかまいません)。
解凍したフォルダ内にsetbcc.exeという実行ファイルがあるので、それをダブルクリックして実行してください。
すると、下に何個かタブのついたウィンドウが出てくるはずです。

進むを押しているだけでもなんとかなります

環境変数をいままで一回もいじったことの無い人は、基本的にはすべて「進む」を押して最後に「設定」を押せば完了です。
いじったことのある人なら、もう何も言わなくてもいいでしょう(笑)。
途中、「Windows NT / 2000」か「Windows 95 / 98」かを選ぶところがありますが、XPを使っている人は「Windows NT / 2000」でOKです。

XPはNT系列ですから

これで、コマンドプロンプトからコンパイラを使うことが出来るようになりました。

BCC Developerのインストール

では最後のインストール作業、BCC Developerを入れましょう。
下のリンク先からダウンロードしてください。
Downloadのところの、「BCC Developer バージョンの数字 (日付)」をクリックすればOKです。
他二つはもうインストール済みですから。

BCC Developerのページ

このBCC Developerだけは上でダウンロードしてきた自己解凍ファイルではなく、「.LZH」ファイルです。
これを使うためには別に解凍ソフトが必要です。
解凍ソフトを持っていない、と言う人はLhaplusなどを入れて、解凍してください。
……解凍できましたか? では、解凍されたフォルダ内の「BccDev.exe」をダブルクリックしてみましょう。

BCC Devの記念すべき初回起動です

はい。これでタダで開発環境が手に入りました。お疲れ様でした&おめでとう!

BCC Developerの設定

さて、前章ではこれでさも終わりかのような書き方をしてしまいましたが、実際はまだBCC Dev側の設定が残っています。
さあ、ここまで来ればあと一歩です。がんばりましょう。
では、BCC Devを起動してください。
[ツール]→[環境設定]をクリックしてください。

ツールバーから選んでください。ボタンでも可

すると、コンパイラとデバッガの場所を指定するボックスがあるので、コンパイラは「C:\borland\bcc55\Bin\bcc32.exe」、デバッガーは「C:\borland\bcc55\Bin\TD32.EXE」と入力するか、右端の「...」と表示されているボタンをクリックして、それぞれ「ローカルディスクC→borland→bcc55→Bin」と辿って、目的のファイルを指定してください。
(ちなみに、下の画像では「exuberant ctagsを使用する」にチェックが入っていて、ボックスにもなにやら書き込んでありますが、気にしないでください。これがあったところであまり変わりありません。実は)

探せばきっとあります

これで、本当に設定は終わりです。お疲れ様でした。
次の章では実際にプログラムを書いてコンパイルしてみましょう。

BCC Developerの使用法

実際のコンパイルをどうやるか、まあ最初ですから、カーニハン師、リッチー師の教えにしたがって、C言語で「Hello,world」を書いてみたいと思います。
それでは早速やってみましょう。

まず、[ファイル]→[新規作成]を選んでください。

ボタンでもかまいません

出てきたウィンドウの[プロジェクト]を選んで、右端のボタンを押して、適当なフォルダを選び、適当なプロジェクト名をつけましょう。

sampleでもhogeでもなんでもいいのです

次に、[ファイル]→[新規作成]で、今度は[C/C++ファイル]を選んで、これまた適当なフォルダと適当なファイル名(ただし、「.c」または「.cpp」の拡張子をファイル名の最後につける必要があります)をつけてください。また、「現在のプロジェクトに追加する」にはチェックを入れておいてください。

意外性は必要ありませんが、わかりやすさは大切です

(今回の例ではプロジェクト名「sample」ファイル名「sample.c」としました)
そうすると、BCC Devの左側、[プロジェクト]のウィンドウにプロジェクト名とファイル名が表示され、右のエディタウィンドウには何も入力されていない、まっさらなファイルが表示されるはずです。
あとは、エディタウィンドウにソースを書くだけです。ちなみに筆者の書いた「Hello,world!」はこんなのです。


#include <stdio.h>

int main(void)
{
  printf("Hello,world!\n");
  return 0;
}

(ちなみに、単純にコピペしたらエラーになります。なぜか? 全角スペースが入ってるからです)
書きあがったら、メイクしましょう。
その前に、また設定が必要になりますが、これもタダでプログラムを書くためです。我慢して設定してください。
まず、[プロジェクト]→[プロジェクト設定]を選んでください。

ボタンから選択してもかまいません

出てきたウィンドウの上の方に「現在のプロジェクト構成」とありますが、ここはひとまず「Debug」でも「Release」でもかまいません。
アプリケーションタブでは、実行ファイル名、メイクファイル名、出力ディレクトリ名、実行時引数はそのままでかまいません。「ターゲット」のところでは、Hello,Worldだし、ひとまずコンソールしか使わないので「コンソールアプリケーション」にチェックを入れておいてください。

まちがえてもなんとかなるはずです

コンパイル1タブでは、特に設定する必要のあるものはないです。どれにチェックがついていてもなんとかなるはずです。
コンパイル2タブでは、「命令セット」は「Pentium Pro命令」にチェック、「呼び出し規約」は「C」にチェック、「準拠する言語仕様」は「Borlandに準拠」にチェックを入れてください。

ここは間違えないほうがいいです

あとは何も変更しなくてもいいです。「設定」ボタンを押して設定を終了してください。
さあ、ではコンパイルしてみましょう。[プロジェクト]→[メイク]を選んでください。

メイクとコンパイルは少し違いますが、ここでは同じようなものだと思ってください

下にあるウィンドウに何か文字が表示され、最後に「Make End !! (Elapsed time 時間らしき数字)」と表示されれば成功です。

失敗すると、その原因と思われるコードがファイル名と行数付きで表示されます。書き直しましょう

あとは実行するだけです。[実行]→[実行]を選んでクリックすれば、プログラムが走り、黒画面に白文字で「Hello,world!」と表示されます。

黒いですね

ふー、やっと終わりましたね。これで一通りの操作はわかったはずです。あとは、ソースを書いてコンパイルするだけです。がんばってください。

わからなくなったときには……

まずは自分で調べてみましょう。グーグルがオススメです。実は、WEB上にはこのページよりも親切にBCCやBCC Devについて解説しているページがいっぱいあります。このページがわかりにくいと感じたら、見切りをつけて、グーグルで他のページを探してみるのもいいかもしれませんよ(笑)。

また、C言語やC++についてもっと知りたいと思ったときにも、グーグル博士は心強い味方になってくれます。結構WEBだけでもいろいろなことが出来ます。
どうしてもWEBサイトだと目が疲れるから本が欲しい、という時には、Amazonで「C言語」などと検索してみるといいです。いろいろな人の書評が読めるので、自分にあったわかりやすい本が買えると思います。
ちなみに、筆者はよくAmazonで書評だけ読んで参考にして、近くの書店で買っています。

さらにいろいろやりたい

まずは自分で調べてみましょう。グーグルがオス(以下略)。

って、それだけじゃあんまりなので、パズル堂というサイトの、BCC5.5でDirectX9.0bを使うBCC5.5でel(Easy Link Library)を使うというページを紹介しておきます。
コンソールプログラムだけだと、黒い画面に白文字だけでなんだか味気ないので、こういったプログラムで遊んでみるのも面白いですよ。
(ちなみに、elは2005年2月現在ではサポート・配布とも終了しています。なので、他のライブラリ、たとえばSDLなんかにチャレンジしてみるのもいいでしょう。がんばって!)

文責:金田哲広 2004/3/12